イレギュラーに弱すぎる私の出来損ないな脳みそ!発達障害に向いている仕事と向いてない仕事

イレギュラーに弱い発達障害な私の脳みそ 仕事

発達障害な私が「私の脳みそはなんという出来損ないなんだっ!」と嘆きたくなるのは、仕事中にイレギュラーな出来事に遭遇したときだ。

これはいわゆる、発達障害あるある”その1″

「インプットした動作を実行することはできても、イレギュラーな出来事が発生すると混乱して思考がフリーズしてしまう」である。

普通の人ならアドリブでちょちょいと何とかしてしまうような些細なことでも、インプットされていないことは即座に対応できないのだ。

例えばレジ打ちの作業であれば、商品を読み込んでお金を受け取るという一連の作業の途中で「あっ、やっぱりこれはやめて代わりにこっちの追加してください」みたいなことをされると、脳みそがフリーズしてしまう。

もちろんその場合の対応をインプットすれば対応可能になるのだが、接客などの人間を相手にする仕事だと、そのイレギュラーのパターンがあまりにも多すぎて、全てを予めインプットしておくことなんて不可能である。

そもそも発達障害の人間は“作業を覚えるのが苦手”なのだ。

頑張ってようやく通常の作業としてパターンAを覚えられるかどうかなのに、そこでいきなりパターンBCDEF…と覚えようとしても無理である。

いや、仮にそれぞれのパターンを覚えたとしても、それじゃあ実際にイレギュラーな場面に遭遇してしまったら「あれ、これはパターンBか?いやCか?ていうかCってどうするんだっけ?」と混乱してしまうのだ。

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マルチタスクができなすぎる私の脳みそ

発達障害あるある”その2″は「黙々と同じことをやり続けることはできても、複数の作業を平行してできない」である。

例えば作業Aを任されたとしよう、私は単調な作業でも苦にならないたちなので、黙々と作業を続けることはできる。

しかしその複数の作業ABCを平行してやってくれと言われたとたん、頭の中が大混乱である。

なにせ私の頭には1度に1つのことしかインプットできない。

「作業Aをやれ!」という単純な命令はできても「作業Aをやりつつ作業BとCもやれ」なんてのは無理である。

これをやろうとすると、作業Aをやっているときは、BCのことが頭から消えて、作業BをやってるときはACのことが頭から消える。

そう、私の残念な脳みそは、1度に1つのことしか覚えてられないのだ

あとから別のものが入ってくると、ところてん式に前のものはスッポーンと頭の中から追い出されてしまう。

私の脳みそはなんて出来損ないなのだろう!?

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接客業は本当に向いていない!人間を相手にする仕事はダメ!

イレギュラーが苦手な私にとって、直で人間を相手にする接客業は本当に向いてないと心底感じた。

なにせ人間はイレギュラーの塊である、誰一人として同じ行動をとってはくれないのだ。

「お前らどうしてそんなにバラバラなんだよ!もっと機械みたいに動けよ!!」

と心のなかで悪態をついてしまう私を誰が責められるだろうか?

過去に「図書館とかなら、静かそうだし大丈夫かなぁ」なんて軽い気持ちで働いたことがあったのだが、私の考えは大間違いであった。

カウンターに座って本のバーコードをピッピしてりゃあいいと思ったら、やれ本の予約だの、汚した本の弁済、利用証の発行、紹介状の来館、新着資料の装備、資料の問い合わせ、そのた色々、細かい雑務が山ほどある。

これって私の苦手なマルチタスクじゃん!?

そして一番の問題は利用者!つまり人間!人間はだめだ!!

もうね「お前らワガママすぎだバカヤロウ!」と心の中で叫んだ次第でございます。

いやほんと、お年寄りのクレーム率が半端ない、そして子供がフリーダムすぎ、母親は子供を放置しすぎで腸が煮えくりかえりましたよ本当。

たとえどんな場所であろとも「接客業だけはやっちゃだめだ!人間を相手にしちゃだめだ!」というのが教訓である。

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マルチタスクが苦手な人に向いている仕事とは?

さて、ここまでで、私の脳みそはまともではなく、向いている仕事を選ばなければ失敗するのは目に見えているというのがご理解いただけただろうか?

特にマルチタスクが求められる仕事は鬼門である。

逆に、単調なことでも1つのことをコツコツとやり続けるのは苦痛を感じない
つまり、1つのことに特化した専門的な仕事が向いているのである。

発達障害の特性なんて人それぞれだから一概には言えないが、過去に私が経験した仕事の中でいちばん向いていたもの、それは……「テスター」だった。

「テスター」とは要するにアプリなどの動作テストをして不具合を見つける仕事である。

昔はゲームソフトのバグを見つけるためにテストプレイする人が「デバッカー」と呼ばれていたが、今ではゲームに限らずスマホアプリが開発されればテスターが動作テストをすることが多い。

テスターは一点集中タイプに向いている

一つのことに集中すると他のことができなくなる。

その良し悪しは時と場合によるが、細かいスケジュールで動いたり、色々な相手に電話をしたりメールを送ったりと、一人でいくつものタスクをこなさなければならない仕事には不向きなタイプあと言える。

テスターというのは基本的にはひたすらテストをする仕事だ。

やりかたは場所によっても様々だが、大抵はテストをする項目がリストになっており、テスト項目書に沿ってひたすらスマホを操作し続ける。

電話対応したり書類を作成したりなんてことはほとんどせず、一日中椅子に座ってスマホとパソコンに向かい続けるのだ。

「一つのことをやり始めると周りが見えなくなる…」

というのが良い方向に作用するのがこの”テスター”という仕事なのである!

残念ながら、テスターといえど全く人と関わらず仕事に没頭できるわけではない。

例えば不具合を見つけた場合、開発者に報告したり、チームでテストをしているときは、不具合の共有をしたり、テスト手順や役割分担をするためにも、コミュニケーションを取る必要はある。

しかしながら、一旦テストが始まったら基本的にみんな黙々とテストをし続けるので、必要以上に喋ることなんて不要だ。報告と共有さえちゃんとできれば問題はないだろう。

そして現在は……

もう辞めちゃったぜ☆

なぜかって?

最初はひとりで黙々とやってりゃ良かったのに、なんか会社の意向でチームの規模を大きくするために人が増えちゃったせいで私が管理する立場になったんだけど……そういうのマジで無理なんだわぁ!

結局、わたしみたいな神経症のアスペが人と関わると途端にダメになる。やはり人間はダメだ。

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普通の仕事は無理だと感じて

まあ色々語ったけど、「これは自分にはできない」と割り切ることも時には大事だってこと。

他の人と同じように働かなきゃいけないというのは思い込みは発達さんには毒でしかない。

まあ人と違う働き方をしていると、周りからはあーだこーだ言われて鬱陶しい思いをすることもあるのだが……。

しかし、向いてないことを無理してやって、自分の不器用さに落ち込み、ストレスのせいでうつ病になってしまうよりも遥かにマシである。

しかしお金を稼がないと生活はできないから、自分には普通ができないということを認めたうえで

それじゃあ自分は何をすればいいのか、自分には一体何ができるのかと考える。

そこで改めて自分に出来ることとできないことを分析して、自分ができそうなことを試していくしかないのだろう。

仕事の向き不向きとか、自分に合った職業を見つけるというのは難しいことだが、私と同じように仕事で悩んでいる人がいるのなら、そういう選択肢もあるのだということを知って欲しい。