発達障害の人は自分の適正を理解しろ!向いてない仕事に就くと鬱になるぞ!

発達障害の人は向いてない仕事に就くと鬱になる 仕事

発達障害の私の人生で、一番多くの失敗を積み上げてきた原因となったのはズバリ『仕事』である。

普通の人であれば、どんな仕事であっても勤めて数ヶ月もすれば慣れて出来るようになるものだが、残念なことに私たちのような発達障害をもつ人間には、それは当てはまらない。

普通の人が持つ適正が『面』であるとすれば、発達障害の人が持つ適正は『点』である。

普通の人はどんなことでも訓練すれば最低限はできるようになるのだが、発達障害の呪いである適正の欠陥により、適正のない特定の分野においては、いくら頑張ろうが何度くりかえそうが、出来るようになることはないのだ。

それを知らずに「頑張ればいつか出来るようになる」という根拠のない希望に縋って、がむしゃらに頑張ってしまうのは最悪のケースである。

  • 必死に頑張っているのにいつまでも失敗がなくならない。
  • 効率が悪くて仕事が終わらない。
  • 周りの人はできているのに自分だけできない。
  • 周りの人は同じ事をしているのに自分よりも早く的確に作業をこなす。
  • 焦りながら仕事をするが空回りして余計に上手くいかなくなる。

最初こそ頑張っていられたが、しだいに自分が追い詰められていくような焦りだす。

そして「なんで自分は他の人と同じようにできないんだ!?」と、自分に対する失望感が生まれる。

上司に相談しても「努力が足りない」とか「やり方を工夫しろ」と言われるだけで、解決方法がわからないまま、ひたすら悩み続けた結果、最後は鬱になってしまうというバッドエンドを迎えることになるのだ。

なんでお前にそんなことがわかるのかって?

それはもちろん、今まで語ってきたことは私自身が身をもって経験した体験談だからだ。

それもこれも、私が自分自身の適正について理解していなかったせいでこうなってしまったのだ。

身も心もボロボロになってようやく、己の適正を知ることこそ、発達障害をもつ人間が最初にやらなければならないことだと私は知ったのだ。

適正のないことをいくら頑張っても無駄である

まず残酷な事実を突きつけてしまうようだが、いくら努力しても出来ないことはあるのだ。

いや、私だって頑張ればなんとかなるという現実を夢見ていたのだ。
そうだったらどんなに幸せだったことだろうか……

しかし現実は残酷だった!

もちろん、努力しだいで克服できることもあるし、全てを適正のせいにして努力を放棄してしまったら、それこそ人間としての尊厳すら無くしてしまうのでダメである。

しかし、その一方でどんなに努力をしても出来ない事は確かにあるのだ。

それが個人の『適正』というものだ。

そして、自分の適正を理解しないまま仕事に就けば、大きな落とし穴に落ちてしまうことになる。

企業では個々の適正まで考慮してはくれない

仕事が自分だけできなくて辛い

会社という集団組織には大勢の人間が働いている。
そして全員がまったく同じ性能ではなく、個々に得意不得意がある。

それでは、会社は社員一人一人に対して、その人の適正に合わせた仕事を与えてくれるだろうか?

答えはNOだ。

会社はまず社員に均一の能力を要求する。
「これぐらい出来て当たり前」という前提がすでに作られているのだ。

キーワードは『当たり前』

ほとんどの社員がこなせる事は「当たり前」とされる。

しかし10人いれば、そのうち1人はその当たり前の事ができない。

(そして残念ながら、私たちのよう発達障害をもつ人間がその出来ない人間である)

他の人にとっては当たり前にできる簡単な事でも、適正がない人にとっては出来ないことなのだ。

しかし、出来る人はそれを理解できない。
なぜなら「当たり前」だからである

当たり前すぎて出来ない人の事が理解できないから「なんでこんなことも出来ないんだ!」と怒ることしかできない。

言われた当人も、なんで出来ないのか分からないのだから改善しようがない。

根本的な『適正』が理解できていないからこうなるのだ。

適正が無い職業に就いた私の失敗談

私は過去の転職で1度だけ営業職に就いたことがあった。

しかしこの選択は見事に大失敗だった!
愚かにもまったく適正がない職業に就いてしまった。

そもそも私は、他人の意図を理解するのが下手で、コミュニケーション能力が低く、人の顔や名前を覚えるのも大の苦手だ、社内の雑務も不器用な私がやると非常に時間がかかってしまう。

今考えれば、これが自分にとって最も適正の無い職種だということなど明らかであり、ちょっと考えレア向いてないことぐらいわかりそうなものだが、しかし、当時の私にはそんなことも理解できなかった。

自分のことを何も分かっていなかったのだ。

自分のことを「ちょっと不器用な人間」程度にしか認識していなかったのだ。
「頑張れななんとかる」なんて甘い考えでいたのだから救いようがない。

そんな私が営業のイロハも分からないまま取引先に出向いては、達成できる見込みもない仕事をがむしゃらに頑張る。

取引先の担当者との破綻する関係、結果の報告しか聞かず怒鳴り散らす上司への恐怖、細かい雑務、事務作業のストレス。

やればやるほど落ちていくような絶望感に私の心は崩壊寸前であった。

何をするにも不器用で一つの事しかできない

この話を普通の人が聞いたら、どれも出来て当然のことであり、なんでそんなに失敗したのか、理解できないだろう。

例えば、社会人の基本である電話番だが、私には出来る気がしない。

「電話番なんで誰でもできるだろ?」と思う人、それが適正についての認識の違いだ!

相手の話した内容をメモする→聞きながらメモとか出来ないから!

ハキハキと滑舌良く喋る→噛むから!噛みまくりだから!

そんな人間を会社がサポートしてくれる訳もない。
全ては努力不足、能力不足で片付けられてしまうのがオチだった。

結局がむしゃらに頑張って、それでも出来なくて、悩んで、頑張って、それでも出来なくて、悩んで、悩んで、悩んで……

酷い頭痛と、腕にストレスによる蕁麻疹が出てきたことで、ようやく今の自分が心身のバランスを崩していることを自覚した。

そして「これはもうダメだ。どうしたって自分には出来ないことなんだ」と理解して会社を辞めた。

仕事ができない自分を責めて悩んではいけない

この後しばらく私は自分の事を欠陥人間だと思い込んでしまった。
それは一番やってはいけない事である。

自分が周りの人間よりも不完全であると分かったのだから、完璧を求めるのではなく、不完全な自分にできること。自分の適正にあった仕事を探せばいいだけの事なのだ。

不完全な人間だから出来ないことがあるけれど、出来ることもほんの少しだけでもあるのだ。

それを忘れて「自分には何もできない」と全てを諦めてはいけない。

矛盾しているようだが、自分には出来ないことが沢山あると理解しながらも、自分にできることがあるという可能性は最後まで信じ続けるのだ。

自分にあった仕事を選ぶにはどうすればいいのか

仕事選びは出来ないことを排除して考える

まず「周囲と同じ働き方」をしなくてはいけないという固定観念は捨てること。
他人にとってベストな選択も自分には当てはまらない事もある。

周りに合わせず自分の望みで仕事を選ぶこと

「周りの人はあんなに給料を稼いでるのだから自分も…」「周りの人はあんなに働いているんだから自分も…」そうした周囲の人を基準にするのは失敗の元だ。

他の人に合っていることが自分にも合っているなんてことはないのだ

大事なのは自分を基準に、最も自分に合った仕事がなんなのかを考えなければならない。

もしも自分だけでは検討がつかず、誰かに相談したいという人は、プロの転職エージェントを利用するのもいいだろう。

自分だけでは見つけることができなかった求人や、どうすれば良い転職ができるのかを丁寧に教えてくれるはずだ。

必ずしも雇用形態に縛られなくてもよい

アルバイトでも、派遣でもかまわない。
無理に正規雇用にこだわった結果、向いてない仕事をしてストレスで身体を壊したら元も子もない。

仕事が上手くいかず、健康に害を及ぼすほどのストレスを感じている人は、自分にとって何が大事なのかを改めて考えてほしい。

なぜ高い給料が必要なのか、なぜ正規雇用でなければいけないのか、なぜ今の業種を続けなければいけないのか、それらの”なぜ”を再確認する。

そして自分に「それは健康を犠牲にしてでも手に入れないといけないものなのか?」と問う。

私は手痛い失敗をしてからは、そういったこだわりを捨てた。
それこそ今までの仕事や学校で学んだ知識などなんの関係もないような仕事にもついた。

周りの人間は「それじゃあなんのために学校にいったのか、意味がないじゃないか」なんて言われるかもしれない。

しかしそれでいいのだ!

大事なのは今の自分が一番健康的に過ごせる仕事に就くことなのである。

精神と身体が健康であり続けられる仕事こそ最良の選択

一番重要なのは自分の心と身体である。
心や体を犠牲にするようなら、お金は二の次でいいと私は考える。
自分の適正にあった仕事であるなら、続けていれば自然と金は手に入る。

最終的には運やタイミングも絡んでくるが、未経験の業種を始めるのにもアルバイトなら雇ってくれる会社の数が多かった。

そして試しに入ってみた結果、自分の性に合っている仕事が見つかった。

もしあのまま自分には向いていない職業を無理に続けようとしていたら、私は完全に鬱になってしまっていたと思う。

いま思い返してみれば、その頃の私はとてもまともとは言えない状態だった。

自分に最も適している仕事は何かを考える

これはあくまで私の例であり、全ての人が同じように該当するとは限らない。

しかし、仕事に悩み鬱になりそうな人は他人を基準にするのではなく、自分の価値観で自分で最も適している仕事は何かという事をぜひ考えて欲しい。

自分に合った仕事で自信を取り戻していけば、そこからさらに挑戦するためのエネルギーが湧いてくる。

まずは自分が一歩前進できる道を探そう!

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