発達障害の人が零細企業で働くのは危険!不器用な人は分業されている仕事の方が働きやすい

仕事

発達障害の人間は、就職活動をするさいは、慎重に会社を選ばなければならない。

仕事を選ぶポイントは色々あるが、私の経験から言えることは「発達障害の人間は零細企業に就職してはいけない!」ということである。

なぜ零細企業がダメなのか?

それは私たち発達障害の人間は基本的に不器用だからである。

なぜ不器用だと零細企業はダメなのか?

そこに関して、私の経験談を元に解説していきたいと思う。

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不器用な発達障害者が零細企業に入ったらダメな理由

発達障害の特性としてあげられるのが「バランスの悪い性能」である。

普通の人はどんな仕事でも経験さえ積めば慣れることができる「汎用型」であるり、レーダーチャートにしたらバランスよく円形に近い形になるだろう。

それに対して、私たちのような発達障害の人間は、集中するのが苦手だったり、逆に過度に集中しすぎて周りが見えなくなったりなど、レーダーチャートは極端な凸凹になっているだろう。

普通の人と発達障害人の性能比較

発達障害の特性は人それぞれなので、発達障害者全員に凄い集中力があると思ってる人は大間違いだ! (※この図は私個人の体感的なものである)

大企業をひとつの「町」だと仮定すれば、従業員の少ない零細企業は「村」なのである。
町が良くて村が悪いというよりも、私たちのような不器用な人間と村社会は相性が悪いのだ。

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発達障害にみられる業務的な問題

なぜ零細企業が不器用な人に向いていないのか。

それは、社員数が手の指で数えきれるような小さな会社ではきちんと分業がされていない可能性が高いからである。

大手企業であれば、社員からアルバイトまで、業務ごとに必要な人材を雇っているので、それぞれに明確な役割を定められている。

「自分はこの仕事さえやっていればOK」というのは、不器用な発達障害持ちにはとても楽なのである。

しかし、零細企業ではそうはいかない。

人手が限られているから、専門的なことでなければ何でもやらされてしまう。

そのとき私は技術職として勤めていたはずなのに、事務仕事やら電話のクレーム対応までやらされたのだった。(どれも私の苦手なことばかりでまともに出来なかったが…)

特に一番苦痛だったのが、名刺を自分で作らされることだ。

何度も言うようだが、私は不器用なのだ。工作なんて大の苦手である。

コピー機で印刷して、裁断機を使って自分でガッションガッション切り分けるとか、名刺を自作と聞いたときには「マジかよ!?」と心の中で叫んだ。

(というか、まともな会社はそんなことしないのだが…)

案の定、私の作った名刺は不恰好でとても客相手に渡せるようなものではなかった。

発達障害者がパフォーマンスを発揮するには分業が必須!

私たちのような人間は一つのことだけに集中することでパフォーマンスを発揮できる。

掃除が仕事の人が掃除をする。
書類整理をする人は書類整理をする。

どの役割が良い悪いではなく、自分の仕事が明確であり、それだけに専念できるほうがよいのだ。

事務などの雑多な業務は器用な人と比べると、自分の適性に合わないせいでどうしても作業が遅くなるわ自己嫌悪するわでろくなことがない。

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人間関係の問題

出来の悪い奴は集団の中でいじめられる。
これは世の中の法則である。

私たちは常にその危険に晒されているのだ。

そして、零細企業とは村社会である。
うまく馴染めればいいが、馴染めなかったときは最悪だ。

村八分なんて言葉がある通り、村人ととして歓迎されなかった人間は、そこにいるだけでストレスを感じてしまうぐらいの居心地の悪さだろう。

私たちのような発達障害を持つ人間は、普通の人に見えるよう演じながら生きている。

おかしな奴だと思われたら普通の人の社会では生きていくことが難しくなるからだ。

しかし、どんなに普通を演じていたって、何かの拍子でボロが出てしまうこともある。

だからなるべく人とは関わらないほうがいいのだ。

会社に行ったらただ自分の仕事だけを黙々とやって、家に帰る。

これがベストである。

余計なコミュニケーションはトラブルの元である。

規模以上の会社だと単純に社員数も多いし、部署が違えば、同じ会社でもほとんど面識のない人もいる。

しかし、零細企業のような小さなコミュニティはみんな顔見知りである。

なんか個人的なことを根ほり葉ほり聞いてくるのだ!

圧倒的なファミリー感に絶望すら感じてしまう。

他人との距離が近い長屋よりも、互いに関心を持ちすぎない集合住宅のほうが住みやすいように。

人口密度が高く、ねちっこい村社会気質になりやすい零細企業は避けるべきである。

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役割分担と薄い人間関係がベスト!

仮に大企業だとしても、社長のワンマン経営や朝礼で社訓を合唱させるような会社は、村を通り越して「帝国」かというほどの規律と罰則を設けているので、規模が大きいからといって確実に安全なわけではない。

しかし、危険性でいえば間違いなく零細企業の方が上である。

正直、会社に所属するということ自体、発達障害の人には向いてないんじゃないかと私は思う。

仕事のしやすさで考えれば、会社の帰属意識や、仲間意識を持つ必要のない派遣の仕事のほうがいいのかもしれないと私は思っている。

私のような発達障害に悩む人は「普通の人はこうしているから…」という考え方にとらわれてはいけない。

何が何でも正社員として雇われたいから危険な零細企業に就職するよりも、仕事のしやすさ、自分の適正を考えて働き方を選ぶほうが、結果的にはプラスなのではないだろうか?

コメント

  1. より:

    具体的にはどれくらいの人数がいた会社だったのですか?

    • ぼんた ぼんた より:

      最低人数だったのは3人でした。(社長、社員A、自分)
      ちなみに社員Bは入って1ヶ月で辞めましたネ

  2. タム より:

    分かる、分かります!
    今激しく後悔中…です。

    • ぼんた ぼんた より:

      「こんな事までやらされるなんて聞いてないですけどぉ!?」と心の中で叫びましたネ