発達障害の人生は上手くいかないことだらけだ。
あれをやっても失敗する。これをやっても失敗する。
これまで生きてきて、上手くいったことなんて殆どないと言っていいぐらいだ。
色々考えてみて「これだ!これしかない!!」と心を奮い立たせて挑戦してみたけどあえなく挫折。
そんなことを何度も繰り返してきたし、それは今でも変わらない。
失敗とは何度経験しても苦しいものだ、失敗に慣れることなんてない。
しかも、一念発起で挑んだのに、あえなく壁にぶつかって通せんぼされたりなんてすれば、人生に行き詰まった気持ちになる。
「自分には何もできないんだ、もう他にできることも、やりたいことも思いつかない…」
こんな感じで、行動を起こす気力も失ってしまいそうになる。
私は、辛い時に無理して自分を追い詰めたせいで鬱になったこともあるから、心身ともに疲れているときは、何もせずにゆっくり休養をしたほうがいいと思っている。
しかし、勘違いしてほしくないのだが、それは人生を諦めるということではない。
あくまでも、疲れたときは、また行動を起こすためのエネルギーを蓄えるために休養が必要だということである。
行動して失敗するのは辛い、誰も好きで辛い目に遭おうとしているわけではない。
しかし、何も行動しなくなるというのは、それよりも危険なことだと私は思う。
失敗して痛い目に遭うのは嫌だ。
しかし、何もせず痛みも感じずただ腐っていくのはもっと嫌だ。
私はそう感がている。
けど、自分が次に何をすればいいのか、もうどうしたらいいのか分からない。
目の前に大きな壁が立ちふさがる。人生に行き詰まる。
それをどうにかするためには、結局「行動」が必要となるのだ。
選択肢が消えることで見えてくるもの
私はこれまで、選択肢が消えて、道が閉ざされて、どうすればいいか分からなる。
まさに絶望的な状況に陥ったことが何度もある。
そして「もう無理だ…」と思いながらも、なんやかんやと別のことをやろうとするのが、いつものパターンである。
選択肢は無くなったはずなのに、どうして行動を起こすことができるのか?
それは、選択肢が無くなったことで、今まで見えなかった選択肢が見えるようになるからである。
「いや、この仕事はないだろう」と今まで選択肢から除外していたものが、「いや? これもありなんじゃ!?」と見方が変わるといったように、今までナシだと思っていたことがアリなるというのはよくある話だ。
「それって追い詰められてプライドを捨てただけじゃない?」
なんて言う人も出てくるだろうが、チンケなプラインドなんて捨ててしまえば身軽になるというものだ。
大切なのは、まだ選択肢が残っているということである。
自分にできることがないと思い込んで無気力になってしまう人にとって、まだできることが残っているというのは、真っ暗な世界に一筋の灯を見つけるのと同じくらいの希望なのだ。
まだやれことがある。だから行動する。
行動さえ起こせれば、そこはまだ人生の行き止まりではない。
行動することだけが自分を助けてくれるのだ。
新しい人生の選択肢を見つける方法
それでも「やっぱり新しい選択肢なんか見えない…」という人は、見つけるために、今まで見向きもしなかったことに目を向ける必要がある。
人が何かを思いつくとき、それは既存の知識と新たな知識が反応したときである。
今まで考えても見なかったことを発想するには、これまでと同じものを見ていてはだめだと、本能的に察するのか、行き詰まったときの私は、とにかく周りにあるものなんにでも注目するようになる。
新しい情報を集めるために、特に私がおすすめしたいのが「図書館」の活用だ。
図書館を活用する
図書館はすごいぞー、たくさん本があるんだぞー
なんて誰でも知っていることなのだが、実際にタダで誰でも利用できる施設でありながら、そこから得られるものは計り知れない。
人は考え続けると発想の袋小路に迷い込む。
いくら考えを巡らせても、視点を変えなければ出口が見えないこともある。
視点を変えるために必要なのは発想の引き出しであり、そのために必要な知識は本によって増やすことができる。
なぜなら、本は自分の知らないことを疑似体験させてくれるからだ。
最近の社会傾向について知りたければ雑誌を読む。人生や仕事に対する考え方について知りたければエッセイを読んでもいい。
キャリア・資格の本を読めば、知らなかった業種についての知識が増える。
こんな生き方をしている人がいる、こんな仕事がある、こんなことができる。
新しい知識が狭くなっていた視界や思考を広げてくれるはずだ。
いつもは読まない分野の本を読んでみる
例えば本屋にいったとき、あなたはどんな本を買うだろうか?
- 気に入った作家が書いた本
- シリーズで集めている本
- 書店が勧めるベストセラー
- 仕事に直結する本
選択は他にもいろいろあるだろうけれど、ここで言えるのは「今までと同じ系統の本」というこだ。
当然である、興味のない本など買っても読む気になれないものだ。
しかし、行き詰まったときこそ必要になるのが「ちょっとスライドさせること」なのである。
未知の分野には手つかず情報源が眠っている
自分の興味があることは自然と詳しくなるものだから、持っている知識も多い。
大抵は自分が詳しい、もしくは興味のあるところから情報を汲み取ろうとするものだ。
しかし、同じ場所から水を汲み続けていると、いつかは枯れてしまうように、同じ着想で考え続けているとアイデアが思いつかなくなってしまう。
つまり、別の情報源を掘りださないといけないのだ。
その情報が直接的に役立つことはないかもしれない。
しかし、新しい情報が既存の情報に影響して、新しい発想が生まれることがあるのだ。
これは本に限ったことではなく、例えば、出かけたときに、いつもは行かないような場所に行ってみたり、いつもは気にしなかったことに目を向けたりと、新しいものを見るという意識が大切だと思う。
自分の可能性を広げると思ったことは何でもやってみる
たまたま出会ったものが自分を意外な方向へ導いてくれたりする。
きっかけはどこに転がっているか分からない。
図書館に限らず、そこら辺にあるコンビニで見つかるかもしれない、ふと立ち寄った喫茶店で見つかるかもしれない。
そこは行動してみなければわからないことだが、何かを求めて動いてる人の前にしかそれは現れないのだと私は思っている。
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