発達障害は自分の適正に合った仕事じゃないと長続きしない。
それは他の記事で何度も書いてきたことだが、それじゃあ適正さえ問題なければ仕事は長続きするのかといえば「NO!」である。
「職場の人間」これは仕事内容と同じぐらい、いや、下手したらそれ以上に仕事が続くかどうかに影響する。
私自身がこれまで何度も転職をするハメになったのは、仕事ができないというのもあるが「職場の人間がムリ」という大きな原因が常につきまとってきた。
私の経験上、職場の人間関係が悪くなるパターンはいくつかあるのだが、今回はそれを踏まえて、私のような発達障害の人間にとって、他人と関わらないことがどれだけ重要かについて書きたいと思う。
職場の人が原因で仕事を辞める場合
人間関係で問題が起こるパターンとして、自分に原因がある場合。
私があまりにも仕事を失敗するせいで、最初は愛想よく接してくれていた職場の人も、だんだんイラついてきて、いつしか冷たい目で私を見るようになるという状況になる。
これに関しては、自分が仕事できなすぎて迷惑をかけるのが原因なので、申し訳ないとしかいいようがない。
この場合は、自分に負い目を感じて、職場に居づらくなって辞めることになる。
逆に、仕事はなんとかこなせていたとしても、一緒に働いている人間の性格が悪い場合というのもある。
とくに、細かいことにグチグチと文句を言ってくるような「小姑系」の人間との相性は最悪だ。
私は細かいことが苦手だし、相手はそういうことばかり気にするしで、同じ空間にいるだけで常にストレスを感じてしまう。
(小姑といっても、べつに女に限ったことではなく、男でもねちっこいヤツはたくさんいる)
はっきりいって、私のヒューマンストレスに対する耐久度はメチャクチャ低い。
もうね「嫌いな人」を我慢できないのだ。
自分の無能が原因であれば、ものすごく凹んで自分を責めてしまう反面、相手が気にくわないと、猛烈に怒りを感じて反発してしまう。
怒りの許容量が少なすぎて、私の精神は一瞬で破裂してしまう風船のようなものだ。
そのせいで、「仕事ができない」と同じぐらい「嫌な人が我慢できない」という原因で私は何度も仕事を辞めている。
まあどちらが原因であるにしろ、私がポンコツであることに変わりはないのだが……
職場の人間にすら関わらない「一人仕事」こそ至福
こんな私であるからして、接客業なんてのは鬼門である。
仕事の適正もさることながら「どれだけ人と関わらずに済むか」というのが大事なポイントだ。
そしてここで言うところの「人」とは「職場の人間」も含まれるということも忘れてはいけない。
私のような対人ストレスに耐えられない人間は、できるかぎり一人でいられる状況で過ごすことが大切である。
まあ、完全な一人仕事なんてなかなか見つからないのだが…
私がこれまで働いた中では、施設の清掃がそれに近かった。
一人で黙々と掃除したりゴミを回収するのが主な作業であり、人によっては「ゴミなんて汚いからやだ!」と思われるかもしれないが、
私からすれば「人間の相手をするよりも、ゴミの相手をするほうがよっぽど楽!」なのである。
しかし、この仕事であっても、施設の利用者対応をしなきゃいけない時もあれば、ときには二人で清掃をするようなこともあった。
そうすると、利用者に対しては「そんなんしらんわ!自分でなんとかしろ!!」と言いたくなるし、同僚に対しては「お前の仕事のやり方なんて知らんわ!!」と心の中で悪態をつくことになる。
私は未だに「完全に人と関わらずに済む仕事」に出会ったことはない。
というか、そんな仕事はおそらくないのだろう。
どんな仕事であっても、どこかで人と関わらないといけない場面がでてきてしまうので、せめてそれが、我慢できる範疇の職場を探すしかない。
けど同僚の性格が良いか悪いかなんて入ってみないとわからないし、管理する立場の上司なんて大抵が無理めな人間なわけで。
というか、人間が嫌いになった時点で、この社会はどこまでいっても生きづらいのだ。
コメント
記事何個か読ませていただきました。ものすごく共感しました。自分が自己分析しまくってでも理解してない一面を、全面スライドで映し出されたかのようなくらいです。その思いを伝えたくてコメントに書きました。
自分のことすぎて笑いながら読んでしまったのもあります。書き方が自分ツッコミでありまさに私がいつもしてるような感じで、びっくりしました。
正直精神科系の検査とか全く出来てないタチですが、自分が異常で普通ではないことだけはほんとに理解出来て良かったです。ほんとは私自身も普通では無いと確信しつつも、日常に支障がなく人間関係が最悪なだけで普通だと周りから思わされていたのがあります。長々私事を書いてしまいましたが、考え方生き方にすごく関心しました。このブログを見つけて本当によかったです。これからも更新楽しみにしてます。
読んでいただきありがとうございます。
こんなブログでも共感してもらえたなら良かったです。
記事中では発達障害の自分と対比して「普通の人」という表現を使ってますが、本当に普通な人って、あんまりいないですよね。
どこの職場にいっても、なんか変な人ばっかりです。
けど、そんな人たちと比べても、やっぱり私の方がもっとおかしいわけです。
「人間の相手をするよりも、ゴミの相手をするほうがよっぽど楽!」
至言です。もっと個人プレーの生き物に生まれたかったです。私の小学生の卒業論文で「将来なりたいもの」は「のらねこ」でした。
いやほんと、どこに行っても人間ばかりでうんざりです。
誰もいない場所というのは本当に希少です。
とにかく、共感できました。
ほんの少しらくになれました。ありがとうございます。
この記事を読んで、そう思ってくれた人がいるなら私もうれしいです。