「週5のフルタイムで働くの辛くて無理」という発達障害の人は週4で働く考えを広めたい!

週5のフルタイムは無理な発達障害者 仕事

発達障害の人は普通の人に比べて疲れやすい傾向がある。

同じ仕事で普通の人が平気な顔して働いていたとしても、私たち発達さんにとっては負担が大きすぎて耐えられないのだ。(普通の人には理解されないが)

神経過敏だったり、失敗しないように常に気を張り続けたり、失敗したり怒られたりすることで、ストレスを感じやすい。

ストレスに晒され続けるせいで精神が消耗すれば体力も落ちる。けれど月曜から金曜まで毎日、朝起きて電車に乗って夜は疲れて帰ってくるというのを繰り替えさなければならない。

そんな中で、私が常々疑問に感じることがある。

それは「なんで無理して週5で働かないといけないの?」ということである。

日本人の考え方って「家庭がある主婦以外は週5のフルタイムで働くのが当たり前、そうじゃなきゃ怠け者」ではないだろうか?

けど、これって普通の仕事に耐えられる普通の人たちに当てはまることであって、疲れやすい発達障害の人にまで当然のように適用するのはおかしいのではないだろうか?

スポンサーリンク

発達障害の人間にフルタイムは辛いのでは?

学生の頃に体育の授業でマラソンをしたのは覚えているだろうか?

当たり前のことだが、体力のある人とない人でタイムに明確な差が出る。

「体力には個人差があり、全員が同じペースでは走れない」

「体力のない人はペースを落としたり、途中で休憩する必要がある」

こんなことは言われるまでもなく、誰だってわかっていることだ。

だから自分のペースで走ることが許される。

それだというのに、なぜか労働に対してはそれが許されない。

週5のフルタイムで働くこと以外許されない。

いや、許されないというよりも、それ以外の発想がない。

それは普通の人だけではなく、発達障害の当事者でさえ「フルタイムで働かなければいけない」と思い込んでいる。

「社会人は週5のフルタイムで働かなければいけない」という固定観念が植えつけられているようだ。

スポンサーリンク

「働く=週5のフルタイム」という風潮が生む弊害

「体力がない人は他の人と同じペースで走れない」というのは理解できているはずなのに、どうして労働だとその考えができないのだろうか?

周りの人よりも疲れやすいからフルタイムで働くのは辛いと言ったところで「そんなのは甘えだ!社会人ならそれぐらい耐えろ!!」と言われてしまう。

こんなの、頭の悪い体育教師が体の弱い生徒を無理やり走らせるのと何が違うのだろうか?

「他の人は頑張ってるんだから」という同調圧力

必ず出てくるのが、自分よりも働く時間が少ない人に対して嫌味を言ってくる人間である。

「私たちだってやってるんだから、あなたも頑張りなさいよぉ」みたいに、集団になると発揮される同調圧力

けど、だったらお前らも私たちと同じ境遇になってから、もう一度同じ台詞を言ってみろといいたい。(無理な話だが)

というか、「いや、あなたがフルタイムで働きたいなら、どうぞ好きなようにしてください」ってだけの話なのに、問題なのは「どうしてそれを他人に強要するの?」ということである。

どうして社会は全ての人が週5のフルタイム勤務に耐えられる体力と精神力を兼ね備えていることを前提にしているのだろうか?

求人情報を探しても、正社員、契約社員、派遣社員、など、社員と名がつく募集は当たり前のように週5のフルタイムが勤務条件となっている。

給料を減らしてもいいから週4で働きたいという人は世の中に沢山いそうなのに、そんな求人は見たことがない。そんなのパートタイムだけである。

いや、パートタイムですら、私が面接に行ったら「どうしてフルタイムでは働かないの?」不審そうに聞いてくるのだ。

だめか?私がパートタイムで働いたらだめか?お前らはそんなに私をフルタイムで働かせたいのか?

正当な理由がなければパートタイムすら選ばせてくれないのが社会である。

けどここで「発達障害で長時間は辛くて…」と答えたりなんかしたら、異常者扱いされて面接落ちは確実

だから他にもやりたいことがあるからとか、適当に設定をでっち上げて誤魔化さないといけないのだ。

まったくもって度し難い!

スポンサーリンク

週の間に1日休みがあると全然違う!

「体力がないせいで長時間勤務に耐えられず仕事が長続きしない」

「ストレスに弱くてすぐに仕事を辞めてしまう」

こうした悩みを抱えている人は沢山いるはずだが、これだって働き方を少し変えることができれば、ずっと楽になるはずだ。

日曜の夜から憂鬱が始まり、「また5日出勤か……」と嘆き、月曜の夜には「あと4日……」、火曜の夜には「まだ3日も残ってるのか……」と毎日カウントするのは精神を病む。

けれど、週4で働くことができれば、間に1日の休息を取ることができる。

間に1日休みを挟むことができれば、カウントは常に「あと2日」でいいのだ。

日曜の夜でも「とりあえず、2日出勤すれば休めるから頑張ろう」、水曜の夜なら「あと2日出勤したら土日休みだ」と、終わりが見えていれば人間は多少辛くても頑張れる。

5日は耐えられなくても、2日なら耐えられる。

この1日が、体力のない人にとってはとても重要な息継ぎポイントになるはずだ。

スポンサーリンク

弱い人が働きづらい社会

現状「普通の人よりもちょっと体力がない人」というカテゴリが社会には認められていない。

フルタイムに耐えられない奴は打ち捨てられるのは当然という社会である。

「週5のフルタイムで働く」or「働くのを諦める」の2択しかないのは、あまりにも残酷だ。

もしも「週4で働く」「時短で働く」という考えが社会に受け入れられたら、私達のような発達さんも多少は生きやすくなるのではないだろうか?

まあ、普通の人達が支配する社会でそんな思想が受け入れられることはないと思うけどネ!こんちくしょうめぇっ!!!

コメント

  1. 杏奈 より:

    分かります。自分は週5の学校すらきつかったので、部活に入れた試しがありません。ほんと生きづらい世の中ですよね。

    • ぼんた ぼんた より:

      フルタイムに比べて金銭的には苦しくなるのも確かですが、それ以上に私には休息の方が重要ですね。

  2. よしろう より:

    言いたい事を全部言って頂き、本当にありがとうございます。

    私が発達障害で一番悩まされてるのが、とにかく身体も心も疲れやすくて体力がすこぶる無い事なんです。
    …が。発達障害を説明するいろんなサイトのどこを見ても易疲労性の文字がどこにもない!!
    おかげで「こんな事相談しても無駄なんだろうなぁ…」と抱え込んで、余計に疲れていきました。

    体力がなくてすぐヘロヘロになってしまうのが自分だけじゃないと解って、とても安心しました!

    • ぼんた ぼんた より:

      「発達障害」って言葉で一括りにされてるけど、実際は症状も人それぞれ違いますからね。
      発達障害者どうしであっても同じ悩みを抱えているとは限らないのが厄介なところです。

    • よしろう より:

      だいぶ昔のコメントなのに今さらすいません。

      生きる為だけに相当な税金を貰ってるので少しでも還元したいと思ってました。
      それで食いっぱぐれのない様に技術職を選んで専門学校で職業訓練を受けました。
      特別にパートで内定はもらったのですが、その前から「心配」という優しい言葉にすり替えて「疑われ」てたんですね。
      そして運悪く昨年が免許の更新で、診断書出したら常時過労状態のため免許取り消しに…
      「はぁ?県民の安全の為にお前は出てくるな、だと?」と復帰しようとしてた社会の方から否定された上、それ先方に報告したら2ヶ月ちょっと経ってまた疑いの面談…
      さすがにキレて内定辞退しました。(ちなみに今年の1月半ば)

      あーもうこいつら最低にクズだ!お陰で完全に働く気削られて、「あんたらが雇わないんでたんまり税金納めて養ってください」と開き直れて、穀潰しになる抵抗が消えました。

      半端に障害知ってる奴の方がよっぽどゴミクズだと実感した次第です。

      • ぼんた ぼんた より:

        全くもって、ままらないことばかり。社会の塩対応にはうんざりしますネ
        利用できるものは遠慮なく利用してよいと思いますヨ
        「自分に優しく」を第一優先でいきましょう。

  3. きっと より:

    凄く共感できます
    自分は男でHSPなのですが肉体労働なので体は大きいのですが
    物凄く他人に影響され易くてきついです。
    同じ様な気質を持った仲間は生活保護になり自分も今それしか道は無いのかと悩んでいます。

    • ぼんた ぼんた より:

      わたしは人と関わるのがいちばん疲弊するので、できるだけ他人と関わらずに済む仕事を探してますが、まあなかなか難しいんですよね。

    • Minto より:

      共感します。今、同じ部署の上司が体調不良で病休を取っていて、自分が代わりに受け持っている仕事があります。自分も持病持ちで休みがちであり、何度も業務を助けて頂いたことがありお互い様…と気持ちだけはあるんです。しかし、体力が続かなく、代わりが務まらない。凄く悔しいですし、逆に上司に申し訳ない、もっと気持ち良く仕事がしたいというのが本音です。本当に申し訳ないですが、あなたはゆっくりできていいですね、自分はあなたの代わりに体調不良推して仕事していますよ…とちらっと思いがよぎったり。体調不良は他人と比べないとずっと自分で心掛けてきているのに、今は無理です。それを見ている他の上司は何でできないんだと見ていて。私も辛い。休みたい。いつも優しい同じ部署の上司、でもあなたのせいで私も体調不良なんだよ!

      • ぼんた ぼんた より:

        職場の円滑な人間関係を維持するために自分が割を食うことってありますよネ……、まともな職場なら「これ以上の負担は無理です」と言えば仕事の割り振りを見直してもらえるけど、私が昔働いていたブラックな職場の上司は「そんなのお前のやり方が悪いからだ!」みたいな人だったので、結局体に異常をきたして辞めましたがネ!相談できる人がいるかどうかで職場の働きやすさって全然違いますナッ

  4. ふま より:

    このサイトが一番何よりも楽になれる話(言葉)でした。ありがとうございます。!!
    発達障害者(一部?)の人の気持ちを
    わかっています。

    • ぼんた ぼんた より:

      ブログを読んでいただきありがとうございます。
      おそらく共感できるのは発達障害持ちでも一部の人だけでしょうがネッ(笑)
      それでも「発達障害だって頑張れば克服できる〜」みたいな綺麗ごとを並べられて、
      イラッ!モヤッ!としている人に読んでもらえたらなと思ってます。

  5. ネコ より:

    拝見させていただきました。
    まさに私が思っていること全部書かれていて、ほんとにその通りだと思います。
    世の中が時間や日程等もっと働きやすい形態が増えて、選べるようになるといいです。

    • ぼんた ぼんた より:

      私達には生きづらいことの多い世の中ですが、せめて自分には優しくしてあげたいですネ